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パズルのかけら

Y☆G☆O闇表SSブログです。同人、BL、男性同士の性描写が苦手な方はご遠慮ください。闇表好きさんはどうぞごゆっくりしていってください。原作者様、関係者様とはまったく関係のないファンブログです。
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2011/04/26
04:46
苦手なもの克服法

闇表でキスありです。


誰にだって苦手なものってあると思うんだ!
ボクの苦手なもの…それは…


「相棒、らっきょうがまだ残っているぜ」
うぅ~、見なかったことにしようと思ったのに。
今日のお昼御飯は屋上でもう一人のボクと食べているんだ。
「ボク、らっきょう嫌い…」
だって、すっぱいし、食感が独特なんだもん。
お弁当はママが作ってくれたけど、絶対ボクが嫌いなのを知って入れているよ!うう~。
「好き嫌いは良くないぜ」
分かってる…。分かっているよ、もう一人のボク。食べ物はきちんと食べないといけないって分かってるよ。
でも!でも!!これだけはどうしても食べられないんだよ~。
「ねぇ、キミが食べて」
「駄目だ」
「お願いします」(ペコリ)
「頭を下げても駄目だ」
くう、もう一人のボク厳しい。
「折角、ママさんが作ってくれたんだろ?」
「ママはボクがらっきょう嫌いなのを知っているんだよ。それなのに入れるなんて」
「相棒…大人になれ」
なんだよ~、どうせボクは子供だよ~。
「そんなに食べられないのか?」
ヒョイともう一人のボクがらっきょうをつまんで食べた。
「…うん、まぁ、独特と言えばそうだが…うまいぞ」
「その調子でどうぞどうぞ」
「駄目だ」
ぐう…。
無理だよ…。食べられない。だってもう、匂いも苦手だよ。
「こうしようぜ」
もう一人のボクが人差し指を立てた。
「一個食べたらキスしてやる」
え、キス!?キミがしてくれるの?
「ほんと?」
「ああ、好きなとこにしてやる」
そ、そんな…恥ずかしいよ。好きなところって…。
「今、エロいこと考えただろ」
「か、考えてないよ!」
ちょっと考えたけど…。
「ボク…食べてみる…」
キミからのキスが待っているなら…食べられるはず!
パク…!


……~~~~!!

ゴクン!
「おお!凄いぞ相棒!」
「うへ~、やっぱり苦手だよ~」
ほとんど噛まずに飲み込んじゃったよ。うう~、口の中がムニャムニャする~。
「よし、ご褒美のキスだ。どこにしてほしい?」
え、え…。考えてなかった。らっきょうで頭がいっぱいで。
「あ、あう…。えっと、その…じゃあ…ほっぺた」
「ああ、いいぜ」
もう一人のボクの顔が近づいてくる。
チュ…
ほっぺたに柔らかい感触。キスしてくれたんだ!
「どうだ?残りも食べられそうか?」
「うん!頑張る」
「良い子だな…相棒…」
頭をよしよしされてしまった。気持ちいい…。

それからもう一つ、もう一つ…ボクは頑張った!
口の中がムニュムニュだけど、キスが待っている!!
キミからのキスのためならボクは頑張れるよ!!

「た、食べれた!全部食べれた!!」
ボクのお弁当の中は空っぽ。なんとらっきょうを全て食べたんだ!
「凄いじゃないか、相棒。やればできるんだぜ」
「うん、でもキミのおかげかも」
「?」
「キミが…その…キスしてくれるから…食べられたんだよ…」
「フフ…じゃあ、らっきょうが出たらいつでもしてやるぜ」
うう、それは嬉しいけど、やっぱりらっきょうは苦手だよ~。
いっぱいキスしてもらっちゃった!えへへ。
「ねえ、もう一人のボクは嫌いな食べ物ってある?」
「俺か…うぅ~ん…これといって無い」
「ええ~、あったらボクが代わりにキスできるのに」
「それもそうだな。じゃあ、もし嫌いな食べ物ができたら、相棒にご褒美のキスお願いするぜ」
もちろんだよ!
キミの嫌いな食べ物って何だろうな~。
何でも食べてるし…ないのかも。
「いつでも言ってね。いっぱい…キス…するから…」
「ああ、楽しみにしているぜ」
ボク達はもう一度キスをした。
「フフ、すっぱい」
「ごめん…らっきょう味なんて嫌だよね」
「別に平気だ」
この調子でらっきょうを克服…できる…かなぁ?

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