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パズルのかけら

Y☆G☆O闇表SSブログです。同人、BL、男性同士の性描写が苦手な方はご遠慮ください。闇表好きさんはどうぞごゆっくりしていってください。原作者様、関係者様とはまったく関係のないファンブログです。
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2011/04/16
01:16
キスの味

キスありの闇表です。
拍手に画像が載せられるようになりました。画像というか、文ですがよかったらポチっと押して見てください。


遊戯の一番好きな食べ物はハンバーガー。
学校帰りによく寄り道をしてはハンバーガーを買って食べている。
「相棒は本当にハンバーガーが好きだぜ」


≪遊戯≫は隣を歩くもう一人の自分にあきれている。
一方の遊戯は口をもごもごさせながら歩いていた。非常に行儀が悪いのだが、治りそうもない。
「えへへ~、美味しいんだもん」
最後の一口を食べ終わるとペロリと唇をなめた。
きっとその口にキスをしたらケチャップ味だろうな…と≪遊戯≫は思った。
(ケチャップ味のキスか…うぅ~ん…)
「なぁに?もう一人のボク」
学校も終わり。後は帰るだけ。お腹もいっぱいで遊戯はまさに満足状態。
隣でキスの味を考えられているなんて思ってもみない。
「今の相棒は何味のキスなんだ?」
「ええ!?」
「今したらケチャップ味か?」
「う、うん…」
ピタリと足が止まる。

キスしてくれるのかな?

遊戯の胸が高鳴る。
「フフン、ケチャップ味はごめんだな!」
意地悪く笑う≪遊戯≫に遊戯は頬を膨らます。
「別にキスして欲しくないもん!するのかなって…思っただけ…」
「してほしい?」
≪遊戯≫の足も止まる。

帰り道は夕焼け色。
遊戯の頬も夕焼け色だが、その色はさらに赤くなっている。
「でも…ケチャップ味は…嫌なんでしょ?」
「うぅ~ん…どうしようかな…」

して欲しい。
キミからのキスはいつもボクを気持ち良くしてくれる。
ああ、こんなことならハンバーガー食べるんじゃなかった。

そんなことを思いながら遊戯はもじもじしている。
可愛らしい姿に≪遊戯≫は、フっと笑みをこぼした。
「しよう、キス…」
「ホント?」
「目…つぶれよ…」
ギュっと目をつぶる遊戯。

そんなに身構えられるとこっちが照れるぜ…。

可愛らしい唇にそっと自分の唇を重ねた。

チュ…

「…ケチャップ味」
「嫌だった?」
「いや、味よりも相棒の口に興奮したぜ」
「あう…」

ボクもドキドキしたよ…。
遊戯は胸に手を当てながら目を閉じた。
ドクンドクンと音がしている。その鼓動はとても早くて、早くしてくれた人は目の前にいる。
だからもっと早くなる。
「どうした?」
じっとしている遊戯に尋ねる。
「なんでもないっ、ちょっと…ドキドキしたから…」
一生懸命胸に手を当てる姿。
そんな何気ない姿が≪遊戯≫をいつも興奮させるというのに。
「なんでもないわけないだろ?」
そっとその胸に手を当てる。
「あ…」

トクトクトク…

「凄い…ドキドキしてる…」
「だって…キスしたんだよ?ドキドキ…するよ…」

キミはしない?

もしかしたら、こんなにドキドキするのは自分だけなのでは。
≪遊戯≫はキスくらいで胸が高鳴ったりしないのでは…。
「一緒…ほら…」
遊戯の手をとると、自分の胸に押し当てた。
そこからは同じ位の速さで胸の鼓動が聞こえてくる。
「キミも…ボクと同じ?ドキドキするの?」
「当たり前だろ、相棒とキスしたんだぜ?キスの時だけじゃないぜ。相棒が何かするたび、俺はドキドキする」
そうなんだ。ボクだけじゃないんだ。
「もう一回するか?もっとドキドキするかも」
「心臓が出ちゃう」
「ハハ」
再び唇を重ねる。
唇からも鼓動が伝わってくる。
絡めた舌からも、吐息からも。
「は…はふ…チュ…」
「相棒…可愛い…」
ずっとキスしていたらドキドキが止まらなくなってしまうんじゃないだろうか。
一緒になっている気分が遊戯をさらに追い立てる。
「う…うぅ…はぁ…」
「ごちそうさま」
唇が離れていく。
名残惜しそうに遊戯は、ついさっきまで重なっていたソレを見た。
「続きは家に帰ってから」
「う、うん…」

二人は家に急ぐ。
「歩くの早いよ!もう一人のボク!エッチだな~」
「相棒の方が早い」
帰ったらもっとキスをしよう。
一緒にいることを確かめるように。

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