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パズルのかけら

Y☆G☆O闇表SSブログです。同人、BL、男性同士の性描写が苦手な方はご遠慮ください。闇表好きさんはどうぞごゆっくりしていってください。原作者様、関係者様とはまったく関係のないファンブログです。
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2012/05/18
00:25
プロファラオの朝は早い

闇表コメディです。楽しくてちょっと変わった感じになりました。
大丈夫な方はつづきはこちらからどうぞ。


プロファラオの朝は早い

童実野町にプロファラオがいると聞き取材に向かった。
まだ薄暗い中、小さなおもちゃ屋の二階で彼は佇んでいた。
早いですね、との声に彼は答えた。

「早く起きないと相棒の寝顔が見れないだろ!」

どうやら隣で眠る少年の顔を見たいためのようだ。
「この寝顔を見るために生きているようなものだぜ」
ファラオにとっては、少年の寝顔が死活問題のようだ。起きてから数時間たつが、ずっと寝顔を見ている。舐めるように見ている。
理由を尋ねてみると、
「黙れ!相棒が起きちゃうだろ!責任とれるのか!!」
怒られてしまった。相棒と呼ばれる少年の寝顔に何か秘密が?

「ムニャムニャ…眠い…」
「相棒!早く着替えないと遅刻するぜ☆」
少年が起きだすとファラオは凄まじい速さで彼のパジャマを脱がしにかかった。
少年「武藤遊戯」は高校生とのこと。これから学校へ行くそうだ。
どうやらファラオはその準備をしているらしい。
しかし、私たち素人の目から見ると単に少年の服を脱がしたいだけのように見える。
しかも興奮しながら脱がしているようだが…理由を聞いてみよう。
「変態じゃねぇ!ハァハァしてないぜ!決して素肌を舐めたいとか思ってない」
私たちにはわからないファラオのこだわりがあるというのだろうか。

童実野高校へ同行させてもらった。
通学中もファラオは武藤少年へのチェックを怠らない。
「相棒…可愛い…」
熱心である。
常に少年の行動に目を配っているが、辛くないのだろうか。
「辛いと思う時か…相棒が俺のこと無視するときかな。最近無視されるんだ…。見過ぎって言われて…」
授業が始まっても、プロファラオの行動は変わらない。
勉学に励む武藤少年をじっと見つめている。
プロファラオは授業に参加しないのか聞いてみた。
「勉強が解らないからしないぜ。それより相棒を見ろよ。悩んでいる姿も最高だろ」
悩んでいるなら助けてあげればと思うのだが。
「少し黙ってろ!助けたくても助けられないんだよ!解らないって言っただろ」
またも怒られてしまった。
「はぁ…相棒のシャーペンになりたい…俺のことも握ってくれよ…」
プロファラオの目が何やら光っている。これはどう見ても武藤少年を性的な目線で見ているのでは…。右手で何かを握るポーズをしているが大丈夫だろうか。これも私たち素人にはわかならい何かがあるのかもしれない。
「握られたい…もう握られたい…。ねえ、相棒頼むよ…帰ってからでいいからさ…」
「…」
「相棒」
「…」
これが彼の言う、辛い時だろうか…。

学校から帰宅すると、プロファラオはしきりに武藤少年を風呂へと誘っていた。
「相棒!お風呂入ろうぜ!」
「まだいいよ…。あと一人で入るから」
「そんな!一緒に洗いっこしようぜ。してください」
「嫌だよ」
いつも二人で入っているのだろうか?武藤少年は高校生。一人で入浴できると思うのだが…。聞いてみよう。
「嫌だー!相棒の体洗うんだー!うおおおおお!!」
プロファラオが取りみだしている。これも理由が?
「もう一人のボクはいつも…お風呂で変なことするんだもん…」
プロファラオ…変なこととは一体…。
「違うぜ、相棒の体をチェックするだけで、変なことは考えてないぜ。俺は変態ではない」
「昨日は手が滑ったとか言って…ボクの…とこを触って…」
武藤少年は嫌がっているようだが、いつもこんな感じなのだろうか。
「相棒と一緒にお風呂に入れないなんて嫌だ。何のためにパズルに封印されたのかわからない」
「ボクとお風呂に入るために!?封印されたままのほうがよかったんじゃない?」
泣いている。プロファラオが泣いている。大丈夫ですか、プロファラオ。
「怒る相棒も可愛い…もっと罵ってくれ」

お風呂から上がった武藤少年(プロファラオは一緒に入れなかった様子、泣いている)は、自室で本を読んでいる。
カードゲームの本のようだ。熱心に見ている。
その様子をプロファラオも見ている。また武藤少年をジロジロ見ているのかと思ったのだが…。
「もう一人のボク、次はどんなデッキにしようか」
「そうだな…こんなのはどうだろう」
プロファラオはカードのことを語っている。ただ見るだけではなく、武藤少年も相談にのっているのだろうか。私たちは安心した。ただの変態と思っていたが、さすがプロファラオ。ちゃんと武藤少年と会話している。
これもプロファラオとしての役目なのだろうか。
「そうだな、ちゃんと相棒の相談にのることは大事だな。俺の役目というヤツだ」
頼もしい。
「ちょっと!もう一人のボク!」
「なんだ、相棒」
「ボクのお尻を撫でながら喋るのはやめてよ!」
プロファラオ!?
「いや、違う。これはよしよしと言って、赤子をあやすようなもので…」
「変なことしちゃダメ!ボク…もう心の部屋に帰る…」
「あ、相棒!!」
プロファラオ、これは一体…。

一日プロファラオについて取材させてもらったが、私たちが想像するプロファラオの生活と実際の生活は大きく違っていた。
「うう…相棒…」
先ほどから泣いているプロファラオ。心配である。
これからもプロファラオを続けるのか聞いてみた。
「俺は…相棒がいないと駄目なんだ…うう…」
続けるのでしょうか?
「うう…相棒…相棒…あいぼぅ…」
私たちの声が届いていないようだ。
プロファラオ…私たちが想像するよりも大変なようである。
 

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